大人の矯正治療
ADULT ORTHODONTIC 大人の矯正治療
子供と違い、すでに成長発育が止まっている大人の場合は、あごの大きさが完成しているため、それをベ−スに治療を行います。
そのため、あごの大きさに対して歯が並びきらずデコボコしている場合や、歯列が出ている場合などには、
歯を抜いて(多くは、犬歯の後ろの第一小臼歯)、抜いたスペースを利用して歯列をきれいに並び替えたり、前歯を後方に移動したりします。
01.大人の矯正治療のメリット
患者さん本人がご自身で選択して治療を開始するため、矯正治療に対するモチベーションが高く、矯正治療に協力していただける点です。したがって、子どもの場合に比べて虫歯にならず、より良い治療結果に到達しやすい傾向があるといえます。
- 歯科的疾患(虫歯、歯肉炎、歯槽膿漏)の予防
- 一般歯科治療を行うために必要な歯牙移動
- 咀嚼機能の改善と維持
- 口唇閉鎖不全の改善
- 発音の改善
- 顎関節と咬合の調和
- バランスや 運動能力の改善
02. 何歳まで矯正治療を 受けられるの?
歯と歯周組織の健康が保たれていれば、何歳でも矯正治療は受けられます。また、歯周病の進行が少ない、あるいは、歯周病の改善の見込みがあれば、何歳でも矯正治療は受けられます。ただし、子供に比べるとあごの骨の発育が終わっているので、骨の新陳代謝が悪く、歯の移動に時間が長くかかる傾向があります。いずれにせよ、症状や年齢に応じて最善の治療目標を定めて治療が行われます。
03.治療期間は どのくらいかかりますか?
歯を積極的に移動しかみ合わせ全体を整えていく期間は、一般的な目安として「約2年」です。その後は保定(取り外し可能なマウスピースやプレートなどでかみ合わせの安定させる)が必要です。実際は歯を抜いて治療する場合や一部分だけの矯正治療する場合など、一人一人の歯並びの状態によって治療期間は異なります。
04.治療症例
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〈出っ歯の矯正治療(上下顎4本抜歯)〉
治療前年齢:22歳1ヶ月
主訴:出っ歯
症状:叢生を伴う上顎前突治療後(治療期間2年4ヶ月)装置:マルチブラケット
費用:85万(税別)※治療上のリスクとして歯肉退縮、顎関節症、歯根吸収、カリエス、失活歯、クラック、根の露出、骨隆起、劣成長、歯周病治療があります。 また、治療には個人差があります。あくまでご参考とお考え下さい。
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〈出っ歯の矯正治療(上顎2本抜歯)〉
治療前年齢:18歳7ヶ月
主訴:出っ歯
症状:下顎後退を伴う上顎前突治療後(治療期間1年5ヶ月)装置:上下リンガルブラケット
費用:135万(税別)※治療上のリスクとして歯肉退縮、顎関節症、歯根吸収、カリエス、失活歯、クラック、根の露出、骨隆起、劣成長、歯周病治療があります。 また、治療には個人差があります。あくまでご参考とお考え下さい。
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〈受け口の矯正治療(下顎2本抜歯)〉
治療前年齢:33歳1ヶ月
主訴:受け口とでこぼこ
症状:叢生を伴う下顎前突治療後(治療期間2年4ヶ月)装置:マルチブラケット
費用:83万(税別)※治療上のリスクとして歯肉退縮、顎関節症、歯根吸収、カリエス、失活歯、クラック、根の露出、骨隆起、劣成長、歯周病治療があります。 また、治療には個人差があります。あくまでご参考とお考え下さい。
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〈叢生の矯正治療(非抜歯)〉
治療前年齢:14歳9ヶ月
主訴:前歯のでこぼこ
症状:上下顎前歯部叢生治療後(治療期間11ヶ月)装置:マルチブラケット
費用:78万(税別)※治療上のリスクとして歯肉退縮、顎関節症、歯根吸収、カリエス、失活歯、クラック、根の露出、骨隆起、劣成長、歯周病治療があります。 また、治療には個人差があります。あくまでご参考とお考え下さい。
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〈開咬の矯正治療(非抜歯)〉
治療前年齢:18歳10ヶ月
主訴:前歯で噛めない
症状:叢生を伴う前歯部開咬治療後(治療期間1年8ヶ月)装置:マルチブラケット、アンカースクリュー
費用:85万(税別)※治療上のリスクとして歯肉退縮、顎関節症、歯根吸収、カリエス、失活歯、クラック、根の露出、骨隆起、劣成長、歯周病治療があります。 また、治療には個人差があります。あくまでご参考とお考え下さい。
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〈開咬の矯正治療(上下顎4本抜歯)〉
治療前年齢:26歳8ヶ月
主訴:出っ歯と開咬
症状:上下顎前突を伴う開咬治療後(治療期間1年8ヶ月)装置:上下リンガルブラケット
費用:135万(税別)※治療上のリスクとして歯肉退縮、顎関節症、歯根吸収、カリエス、失活歯、クラック、根の露出、骨隆起、劣成長、歯周病治療があります。 また、治療には個人差があります。あくまでご参考とお考え下さい。
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〈すきっ歯の矯正治療(非抜歯)〉
治療前年齢:44歳7ヶ月
主訴:すきっ歯
症状:上下顎空隙歯列治療後(治療期間11ヶ月)装置:マルチブラケット
費用:78万(税別)※治療上のリスクとして歯肉退縮、顎関節症、歯根吸収、カリエス、失活歯、クラック、根の露出、骨隆起、劣成長、歯周病治療があります。 また、治療には個人差があります。あくまでご参考とお考え下さい。